シマノとダイワ、高コスパリール比較
予算1万円でロッドとリールを買う、と仮定して、使用頻度が高い2000番手、それもアジング・メバリング・バス釣り向きのシャロースプール搭載スピニングリールに絞って比較してみた。
シマノ(Shimano) 17 セドナ C2000S ¥4,000台クラス
ギア比:5.0
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
最大ドラグ力:3kg
自重:215g
ナイロン糸巻量(lb-m):3-125、4-100、5-75
フロロ糸巻量(lb-m):3-110、4-85、5-65
PE糸巻量(号-m):0.6-150、0.8-110、1-80
ベアリング数(ボール/ローラー):3/1
安いときなら3000円台で買えるシマノのエントリーモデル。
ワゴンリールと違って全体的にしっかりした印象。
このクラスからカスタムパーツのラインナップも充実してくる。
ちょろっと調子が悪いときや性能向上したいとき、お手軽にパーツ交換ができる。
HAGANEギア(切削しない製法)、AR-Cスプール(糸絡み軽減&飛距離アップ)、S A-RB(サビ防止)と基本的なスペックは抑えているが、やはり安さと軽さが最大の魅力。
上位モデルの基本性能をベースに値段を下げるために色々オミットしてあるので、これで巻き心地が気になるとか言い出すなら素直に上位モデルを買うべきである。
シマノ(Shimano) 17 サハラ C2000S ¥5,000台クラス
ギア比:5.0
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
最大ドラグ力:3kg
自重:220g
ナイロン糸巻量(lb-m):3-125、4-100、5-75
フロロ糸巻量(lb-m):3-110、4-85、5-65
PE糸巻量(号-m):0.6-150、0.8-110、1-80
ベアリング数(ボール/ローラー):4/1
セドナとの性能的な違いはX-SHIPなる機能の差だけである。
ドライブギアの大径化、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。
これら頑強なギアの噛み合わせが、負荷に強い軽快なリーリングを保持する。
…とある。
正直よくわからんけど、ベアリング一個と5gの差はここにあるのだろう。
巻心地もいい気がする…けど、値段分の差があるかと言われると微妙。
カラーリングの好みで選んでしまってもいいかもしれない。
ちなみに、
セドナ<サハラ<ナスキー<アルテグラ
の順に値段&スペックが高い。
フラッグシップモデルから優先順位が低い機能を削ってできたのが、サハラとセドナなのである。
先代アルテグラも持ってるけど、正直値段ほど差はないと思う。
(たとえば、ハンドルは全部同じである)
ダイワ(Daiwa) 15 レブロス 2004 ¥5,000台クラス
ギア比:4.8
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):64
最大ドラグ力:2kg
自重:235g
ナイロン巻糸量(lb-m):4-100、5-80
フロロ糸巻量(lb-m):記載なし
PE巻糸量(号-m):0.4-120、0.6-100
ベアリング数(ボール/ローラー):4/1
知人に聞かれたらまずはこれを触ってみろという定番の一品。
¥2,000~3,000前後のワゴンリールとは作りからして全然違う。
かといってン万円とかの高級品でもないので、安心して使い倒せる、絶妙な値段設定。
カスタムパーツも充実。
たくさん出回るからか値引率が高く、性能比で考えると相当コスパ高い。
2019年現在、4年経っても現役モデルなのも人気の証明と言える。
ロッドのランク下げてでも買うべきレベル。マジで。
このリールから、やりたい釣りに合わせたリール買うのでいいと思う。
ダイワ(Daiwa) 16 クレスト 2004 ¥4,000台クラス
ギア比:4.7
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):63
最大ドラグ力:2kg
自重:240g
ナイロン糸巻量(lb.-m):3-140、4-100
フロロ糸巻量(lb-m):記載なし
PE糸巻量(号-m):0.3-150、0.4-120
ベアリング数(ボール/ローラー):4/1
クレストとレブロスの違い。
どちらも『ABS II(糸絡み軽減&飛距離アップ)』と『デジギアII(高精度ギア)』搭載で、実はスペック上はほとんど違いがない。
お互いにラインナップを補完しあっているかというとそうでもなく、単に好みで選んでいいかもしれない。
強いていうならエアローターのお陰か、レブロスの方が5g軽い。
5gといえばオモリ1.5号ぶんの違いがあるので、気になるならレブロスの方がいいと思う。
見た目もカッコいいし。(レブロス神推し)
クレストのほうはオープン価格なので若干安めな場合もある。数百円だけど。
あとギア比が0.1違い、クレストの方がローギア。
釣果に関係しないと思うけどw
ダイワ(DAIWA) レガリス LT2000S ¥7000台クラス
もともと良かったレガリスがバージョンアップ。
先代は10年使っても全然ヘタれない頑丈さだった。
ギア比:5.2
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):68
最大ドラグ力:5kg
自重:190g
ナイロン巻糸量(lb-m):2.5-200、3-150、4-100
フロロ糸巻量(lb-m):記載なし
PE糸巻量(号-m):0.4-200、0.5-170、0.6-150
ベアリング(ボール/ローラー):5/1
この価格帯では予算1万円だとロッドが来月になってしまうが一応…。
最大ドラグ力5kg、自重190gと『何でできてるねん!?』というくらい高性能である。
レブロス(235g)からさらに20%軽量化していて、重量200gを切るリールはこの価格帯ではほとんどない。ていうか無い。
ランガンが基本なアジング、メバリングにピッタリである。
最大ドラグ力5kgはタックルバランスのわりにデカい魚がかかるブラックバスにも向く。
アカエイやらシーバスがかかっても全然余裕であろう。
アブガルシア(Abu Garcia) 17 カーディナル II SX2000S ¥3000台クラス
おまけでアブガルシアのリールも。
ギア比:5.1
最大ライン巻き取り長(cm/ハンドル1回転):67
最大ドラグ力:6kg
自重:258g
本体スプール_ナイロン巻糸量(lb-m):4-100
本体スプール_PE糸巻量(号-m):0.6-100
替えスプール_ナイロン巻糸量(lb-m):8-150
替えスプール_PE糸巻量(号-m):1.5-150
ボール/ローラーベアリング:3/1
若干重いのがネックながら、スプールが2個付くという超コスパリール。
片方は細いPE巻いてアジング・メバリング用、もう片方はナイロン巻いてキスのチョイ投げ用、なんてことができる。
釣行毎に巻き直す必要がなくて実際ヒジョーに便利。
『予算的に一個しかリールが買えないが、複数の釣りがやりたい』場合にはベストマッチ。
リール本体が売れなくなるから他のメーカーはやらないのかもなぁ。
他の方のレビューを見てみるとドラグに問題アリな場合があるらしい。
ぼくは今の所、気になってないけども…。
まとめ
強いて上げるならの順位。
1位 レブロス 2004
トータルバランスで高評価なのはやっぱりレブロス!
これなら間違いない!!
2位 セドナ C2000S
安さと軽さがブッチギリ!
釣具屋で手に取ってみて!!
3位 カーディナル II SX2000S
スプールが2個つく超コスパ!!
2種類の釣りがしたいならこれ!! 見た目もイカス!!!