サイバーパンク2077の感想、愚痴、

サイパンことサイバーパンク2077の感想というか愚痴です。

バグのことはそっとしておこう

家庭用版ではバグがひどかったようですが、PC版のためかそれほど気になりませんでした。というか問題なくクリアできました。

その後のパッチで進行不能バグに遭遇しましたが、すでにプレイをやめていたので問題になりませんでした。皮肉なことに!

 

これだけのフラグやコンテンツを管理しつつ、旧世代機に対応するのは土台無理な話だったのでしょう。

色々詰め込みすぎた?

クラフトや戦闘システムは妙にちぐはぐで、どうもしっくり来ませんでした。

例えば近接レンジだけでもゴリラアーム、マンティスブレード、ナノワイヤー、ショットガンがありますが正直どれも大差なく、「2周目はこれを試してみよう」とは思えませんでした。

 

遠距離にしてもスナイパーライフル一本でいけるかというとそうでもなく、アサルトライフルとサブマシンガンが別れていますが明確な使い分けが必要なわけでもありません。

(むしろ、スキルツリーの関係でプレイの幅を狭めてしまっているような)

 

スキルの組み合わせや、クラフトによる改造パーツ付け替えで遊んでみてね、という意図は感じたものの、「そこまでしなくてもクリアできるしなぁ」という感じでした。

その一方で、難易度を上げると微妙な数値の変化ごときでは太刀打ちできないほどに難しくなり、やはり意味を感じませんでした。

 

スキル振り直しがやりづらいのもネックです。改造パーツがデフォルトでは「取り外すと破壊される」のも何だかなぁという感じでした。進化したテクノロジーが聞いて呆れます…。

 

というか、クラフトはクリアまで一度もしませんでした。設計図が手に入る条件も、作るための素材の入手も難解で、通常のプレイではほぼ意味のないコンテンツでした。

クリア後に遊ぶための要素なのかもしれませんが、クリア後に手に入れても仕方のないものだと個人的には思っています。

クソダサ装備しかない

世界観のせいかもしれませんがクソダサ装備しかないのがまた気に入りませんでした。

 

自己主張した結果がクソダサであるならば仕方のない話だし笑えもするのですが、基本的にクソダサな服ばかりなので、意図せずクソダサになります。

パッケージにあるVのような、サイバーパンクな格好ができると思ったら大間違いです。

 

クソダサが好きだとしても、FPSなのですから、フォトモードでしかその姿を見ることができません…。

クソダサな格好ができあがっても、みんなそうなのですから、ツイッターに投稿して「いいね」が2~3個ついて終わりでしょう。

 

反対にまともな格好をしようと思うと、似通った格好になってしまうでしょう。それくらい、マトモな服のほうが少ないのです!

登場人物が気に入らない

どいつもこいつも皮肉屋で会話に疲れました。「尖った登場人物にしよう」「皮肉カッコイイ」と思うとこうなってしまうのでしょうか。みんなそうなので逆に没個性だと思うのですが。

 

悪者はそれなりに悪事も働くのですが、ナイトシティはそういう街でもあるので、それほど嫌悪感は感じませんでした。というか、主人公であるVの生き様からしてとても正義の味方ヅラなんかできないでしょう。

むしろ、そういう連中とも組めるようなストーリーラインであればまだ面白みがあったかもしれません。が、悪者に少しでも与すると、登場人物からボロカスに罵倒されてしまいます。

ジョニー・シルヴァーハンド。こいつが特に酷かったです。

「最初の出会いは最悪だけれど、困難を乗り越えるうちに友情が芽生えるバディもの」だと予想していたのですが、最初から最後まで糞野郎でした。

(そんなものチープだよ、と思いつつも、そんなストーリーを求めていたようです!)

 

彼は大企業を毛嫌いしているのですが、理由がとくにないようなのです。ゴチャゴチャとポエミィなことをつぶやくのですが、明確な理由が語られることはありませんでした。

 

そんな調子なので、彼がテロを実行、本社ビルを破壊したことを全く支持できませんでした。大企業の問題はあれど、そこで働く人達には罪はないはずです。しかしテロリスト「ジョニー・シルヴァーハンド」は本社ビルごとそんな人々を爆殺してしまいました。

 

そのテロ実行時でさえ、ジョニーは身勝手で他力本願でした。大した計画もなく、適当にコナをかけた女性を頼って無理やり協力させています。(50年後、すっかり老婆となっても巻き込みます)

その仲間たちとの絆もさっぱりわからないし、彼らがなぜジョニーに協力しているのかもわからず、もうまったく付き合いきれません!

 

作中強敵として立ちはだかる防衛隊長的なキャラクターがいるのですが、彼のほうがよっぽどマトモに見えます。

「こいつはこんなに酷いやつだから、やっつけても大丈夫だよ~」というテキストがワザとらしく置いてあったりしますが、大量殺戮を行ったジョニーとは比べられません。

この、ゲーム中で語るのは面倒くさいけど、設定がわかる資料をその辺に配置しておこう。プレイヤーが拾うだろう。っていうマインド、すっげー嫌いです。

終盤で「お前とはやっとられん」といった選択肢を選ぶことはできるのですが、そうすると「お前にはガッカリだよ」と突き放されバッドエンド一直線です。こっちのセリフなのですが…。

 

とにかく、開発陣のお気に入りのため、ジョニーとイヤでも仲良くしなければ気分の悪いエンディングを見せられるのは間違いありません。

いろいろある選択肢はそのほとんどが無駄です。ロッカー・ボーイのご機嫌を損ねるようなことは、ナイトシティでは許されないのです。

ジョニーのねんどろいどが発売されるようですが、何体売れるのかまったく楽しみです。

妙なパズルをやらされる

細かく書きませんが、折に触れて「数字を順番にクリックする」妙なパズルをやらされるのも気に入りませんでした。

プレイのハードルになってないし、さりとて面白くもないし、一体なんなのでしょうか、これ。

これをしなくてもいい、というスキルがあれば真っ先にとっていたところです。

 

自分と向き合えた

このゲームを通じて、ぼくは「煙草スパスパ、酒グビグビ、悪態がカッコイイと思ってる自称ロックンローラー」が大嫌いなことがよくわかりました。

そういうのが嫌いでもいいんだ、と思えたのがサイバーパンク2077と出会えた収穫でした。

春にあるらしいDLCでジュディが禁煙し、ナイトシティで平和に暮らせることを期待しております。それではまた。

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