初心者におすすめの釣具 ~ライン(釣り糸)編~

初心者におすすめの釣具、今回はライン(釣り糸)編。

釣り用のラインには大きくわけて3種類ある。

  • ナイロンライン
  • フロロライン(フロロカーボンライン)
  • PEライン

それぞれ特徴があるので、一つずつ見ていこう。

その前に…選び方

釣りの対象によって多少違うが、理想的なラインは以下のようなものになる。

  • 頑丈。引っ張っても切れない。
  • 適度に伸縮性がある。
  • しなやかで摩擦力があり、結び目がほどけない。
  • 魚に見えないくらい細い。
  • 劣化しづらい。

ところが、そんなラインは無いので、したいことによって最適なものを選んでいくことになる。

ナイロンライン

一昔前まで、釣り糸といえばナイロンラインだった。
今も釣具屋で一番並んでいるのはナイロンラインだと思う。
それくらいクセがなく、一般的で、それでいて安いラインである。
(安いから初心者向け…とかそういう性質のものではないってこと)

メリットとしては、「安い」ほかに「伸びがある」ところが挙げられる。
引っ張ったとき(テンションがかかったとき)、ビヨヨ…と伸びる。
(ものによっては20%とか伸びるらしい…)
「糸が伸びてどないすんねん!」と思うかもしれないが、キモは伸びるときでなく、力が一瞬弱まったときにある。
魚がかかってグーッと引っ張られているとき、魚が一瞬方向転換すると、ラインにかかっている力が一瞬弱まる。
伸びがあるラインであれば、それでもまだ引っ張られている状況なので、針がはずれにくい。
伸びがないラインでは、一瞬でラインにたるみが出て、針が外れやすいというわけだ。

デメリットとしては「痛みやすい」、コレに尽きる。
材質的に太陽光で痛みやすいらしいが、染み込んだ海水とかによっても痛んでいくと思う。
何ヶ月も巻きっぱなしで釣りしてるとブチブチ切れるようになってしまう。
それと見方によっては、伸びがあると魚がかかったときに伝わりづらい=感度が悪い、とする場合もある。根掛かりしたときも力が伝わりにくいので外しづらい。

ということで、ナイロンラインは「安く、伸びがあるが、痛みやすい」。
これを基準に他のラインを比較していくとわかりやすい。

値段は大体、1mあたり1~2円くらい。物によっては1円切るかも…。

フロロカーボンライン(フロロライン)

「ほんならナイロンでいいやんけ!!」となりそうだが、ナイロンラインではカバーしづらい部分もあり、そのための他の種類のラインがある。

フロロラインはその名の通り、フロロカーボンという素材でできている。
「固くて重い」のが特徴。ということで、メリットとしては「硬い」こと。
釣りをしていると、水中の水草や岩礁、テトラなんかにラインが擦れたりするが、このとき切れづらくなるわけだ。
ということは、ナイロンラインと同じ強度を求めたとき、より細いラインを使える。

デメリットもやはり「硬い」ことにある。
硬いということは、一旦強く曲がると「折れ」てしまい、そこから破断してしまうリスクがあり、折れ目がつかないように気をつける必要がある。
そして、硬いがために、結び目が緩くなりがち。

値段は大体1mあたり3~4円くらい。

PEライン

PEラインはポリエチレンでできた超細い糸を編んで作った、ラインというよりは紐に近いもの。
「ひっぱり強度が極端に高いが、スレに弱い」という特徴がある。

メリットである「ひっぱり強度」はナイロンやフロロと比べると、2倍以上あるといわれている。
ということは、同じ強度を求めた場合、半分の細さにできるというわけだ。
ラインが細ければ、軽いルアー(仕掛け)をより遠くに飛ばすことができる。

反面、「スレに弱い」のがデメリット。フロロはスレに強く、傷が入ったとしてもそうそう切れないが、PEはそこからほぐれるようにして破断する。
そして、製造コストが高いために、値段も高い。
「扱いづらいが、使い所を見極めればめちゃくちゃ強力」と考えるといいかもしれない。

それと非常に細いので、少し絡まっただけで結びこまれてしまう。ナイロンやフロロだとライン自体にハリがあり、結びこまれるといったことは少ない。

値段は大体1mあたり5~6円くらい。

で、何がいいんや

「釣りものに合わせて選ぶ」がベストアンサーになると思うけど、どれか一つ選ぶとしたら4lb~8lbの「細いフロロ」を推したい。

比較的頑丈なので細いラインを使える=飛距離が出て嬉しい。
劣化もそれほどない=巻きっぱなしでも大丈夫。コスパ良し。
伸びが少ない=水中の障害物や魚のアタリがあったときすぐわかるので楽しい。
メバル・アジにも使えるし、チョイ投げにも使える。
ライントラブルが起きづらいのも初心者には心強いと思う。現場でライン結び直す時間がもったいない。

フロロで不自由を感じたとき、細いフロロでは対応できないような大物を釣りたくなったとき、かけた魚に切られたとき、もう一度基本に立ち返って、他のラインを選ぶといいと思う。

小ネタ:PEラインとフロロラインの合わせ技

これは初心者にはちょっと敷居が高いが、多くの人がやっているラインシステムについて。
PEは引っ張りに強くて細いラインが使えるが、スレに弱い。
フロロはスレに強いが、一定以上ラインを細くできない。

じゃあ、PEとフロロを結べばいいじゃん!!

ライン同士を直結するという技術が必要になるが、2つのラインのいいとこどりができる。
初心者から一歩進みたいときにやってみよう!

小ネタ:号数、ポンド(LB)の規格

「太さ(号数)」については 一般社団法人 日本釣用品工業会 によって規格が決まっている。
これも見ておくと、より理解が深まるであろう!

http://www.jaftma.or.jp/about/index.html

「強度(lb表記)」については、実は各企業に任せられていて、基準はないのだ!

つまり、外国で作られているラインの号数はアテにならない。
(安物ラインは同じ強度でも太めになる。レビューとかをよく見てみよう)
強度もあくまで「メーカー調べ」である。値段の差はこういうところに出る。
自分だけの、信じて使えるメーカーを探そう!

小ネタ:僕がメインで使ってる物。参考までに…。

ナイロンラインはバス釣りのみに使用。

フロロラインもバス釣りに使用。バス釣りではメイン。
海では穴釣り、チョイ投げ釣りなどに。海のルアー釣りのリーダーとしても使う。

メバル、海釣り全般に使う。リーダー併用でメインのライン。


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